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プレーオフで決定機を逃すもハードワークで貢献した呉屋大翔

 今シーズン終盤はやることも明確になった結果、レギュラーも固定化されていきましたが、CF争いは最後まで熾烈でした。
 最終節長崎戦では小森がメンバー外だったので、どこか痛めたりコンディションの問題もあったのかもしれませんが、1試合スタメンを外れていた呉屋が先発復帰。
 そして、そのままプレーオフでも、呉屋がスタメン出場し、小森は途中出場となりました。

 小森が万全ではなかった可能性もありますが、それがなくとも呉屋がスタメンに選ばれる可能性は高いのではないかと思っていました。
 長崎戦後にも記載しましたが、呉屋はハードワークが出来て、球際にも激しい。
 小森もプレスに貢献できるタイプだとは思いますが、相手に対してグッと寄せにいく勢いに関しては、呉屋の方が上だったのではないかと思います。

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 特にプレーオフ東京V戦では、立ち上がりから前に出て主導権を握っていくという姿勢がチームとして大事だったと思うので、呉屋のチェイシングが必要だったのでしょう。
 実際、呉屋を筆頭とした前からのプレスでペースを掴んでいったわけですし、スタメン起用は正解だったと思います。
 前回対戦時は立ち上がりに東京Vのプレスに苦しんだ展開にもなってしまいましたが、今回はそれに対してのリベンジを果たせたとも言えると思います。

 シーズン終盤の呉屋は90分間持つようなペースでは戦っておらず、序盤からがむしゃらに戦っていった印象でした。
 これはサブに小森が控えているということも大きいでしょうし、選手交代が5人枠になったこともあってキックオフから飛ばせていたところもあるのではないでしょうか。
 早々に足が止まるようでは監督の評価が下がるケースもあると思うのですが、それでも許されるという呉屋の認識もあったのではないかと思いますし、ベンチとの信頼関係も感じるところがありますね。


 東京V戦の17分には、呉屋の決定機もありました。
 田口からのロングスルーパスから、田中が右サイドを抜け出してクロスを上げると、呉屋が相手DFの前を取ってシュート。
 しかし、相手GKマテウスに止められてしまいます。

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 呉屋らしい動きで、相手CBの背後を取ったことで、相手GKとの1対1を作っています。
 ここは流し込んで、決めて欲しかったところでした。


 ただ、相手GKマテウスのプレーも非常に良く、ボールが渡った時には呉屋につめてコースを限定し、プレッシャーをかけています。
 第39節でジェフと対戦した際にはドゥドゥのミドルシュート2発を決められており、ミスに感じた部分もありましたが、ここではさすがのシュートストップでした。
 やはりマテウスはJ2屈指のGKだと思います。

 さらに、ジェフ視点で言えば、呉屋にボールが入るのが若干遅くなってしまったことで、マテウスに詰められてしまったところも課題なのかなと思います。
 田中がバウンドに合わせた分、クロスを出すのが遅くなってしまったのかなと。
 ただ、早く蹴ろうとすれば、精度に問題が出たかもしれませんし、このあたりは難易度の高い話になってくると思います。


 試合前にも「ゴールチャンスは必ずあるでしょうから、そこをしっかりと決めきれるか」というお話をしました。

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 サッカーにおいてはよく聞く、当たり前すぎる話とも言えるかもしれません。
 しかし、「チャンスは必ずある」と思えたのも、それだけ今年はチームとしての攻撃がしっかりとできているからこそだと思います。
 そういったチームを築き上げられたことは誇るべきだと思いますし、実際に堅守の東京V相手にもチャンスは作れていました。

 そのチャンスを、一度しか決めきれなかったのは非常に残念なところ。
 チームとしてはそう言ったチャンスをしっかり決めきれるようになるところまで、来季成長しなければいけませんね。
 とはいえ、確かな手応えもあったシーズンだったことは事実だと思います。