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第18節 ジェフ 2-1 岡山 左インサイド田口泰士が新システムの正解となるのか

 週の半ばに家族が新型コロナウィルス感染症に罹ってしまいまして看病していたのですが、私も今日から高熱が出てしまい感染してしまいました。
 ということで、試合を見ている現在も38度以上あってぼーっとしていますが、今日は何とかブログを書き終えて、明後日以降のブログを不定期にしたいと思いますので、よろしくお願いします。

 岡山は思ったよりも、ジェフにとって戦いやすい相手となりました。
 予想以上に前からプレスをかけてきて、ジェフは遅攻でも速攻でもその裏を取ることが出来た。
 岡山は長いボールを蹴ってきたため、ジェフのハイプレスははまらなかったですが、この日はロングカウンターでチャンスを作っていきました。


 中でも前半の岡山は、中盤のスペース管理に問題を感じ、スペースが空きがちだったと思います。
 そこをうまく取っていたのが田口で、前へプレスに行く相手シャドーの裏を取ったり、後方に下がってビルドアップをサポートしたり。
 岡山は逆シャドーの横山もフリーにすることが多く、前半は混乱状態だったのではとすら思います。

 田口はその流れで、先制点も決めています。
 今回も右サイドからのクロスに合わせる展開で、これだけ田口がゴールを決めてくれれば左にドゥドゥを起用せず、幅を取れるかもしれない。
 4-1-2-3のメリットもこれでようやく感じられる展開となるでしょうか。


 しかし、試合展開としては、課題も感じる展開となったかもしれません。
 相手のプレスを掻い潜る佐々木などのビルドアップや田口のチャンスメイクなどで流れを掴んでいったジェフですが、あの流れなら先に2点目を取るべきだったと思います。
 実際、一度は同点に追いつかれてしまっていますし、相手に退場者が出た直後に勝ち越すという流れでした。

 ダイナミックな展開で攻撃を作る流れは良かったとは思いますが、課題のもう1点を取り切るという点に関してはもう1つだったかもしれません。
 実際、ジェフは後半から運動量が落ちた印象もありましたし、岡山は守備の修正もしてきたように見えました。
 とはいえ、後方で引き付けておいて中盤の間を取る展開が珍しく見えましたし、これが今後も武器になるかどうか注目かなと思います。

■序盤以降はジェフペースで進み1点リード

 ジェフは前節負傷交代した久保庭がメンバー外で、ドゥドゥ、岡庭も控えに回り、高木、田中、メンデスがスタメン。
 サブからも風間、米倉、椿が外れ、林、鈴木大輔が復帰しました。

 現在2連勝中の岡山はスタメン変更なし。
 左WBには元ジェフ末吉が入っています。
 サブのメンバーも変わっていません。


 5分、岡山の攻撃。
 右サイドからのCK。
 早川が蹴るとニアで安部が合わせますが、高橋がクリア。

 立ち上がりは岡山が押しこんでいきます。
 ルカオへのロングパスが多く、ジェフはプレスからリズムを掴めない展開に。
 ただ、岡山も決定機は作れない状況でした。


 しかし、18分、ジェフが先制。
 中盤後方でボールを奪うと、横山が持ち上がって右にスルーパス。
 田中が走り込んでクロスを上げると、ファーの田口がボレーで合わせ相手選手とバーにもあたってゴール。

 22分にもジェフの攻撃。
 小林からのパスを受けた小森と横山がパス交換をして右へ。
 田中がアーリークロスを上げると、小森が狙いますが、ブローダーセンがキャッチ。


 ゴールを奪った後はジェフペースで進み、その直後にもジェフのチャンス。
 左サイドで高木のパスを受けた横山が仕掛けていって、カットインしてシュート。
 しかし、GKブローダーセンがセーブ。

 その後は若干落ち着いていた展開になりますが、36分、ジェフの攻撃。
 相手後方へ高く浮いたボールを相手DFがうまく処理しきれず。
 横山が拾ってミドルシュートを放ちますが、枠の外。


 42分にもジェフの攻撃。
 メンデスが少し持ち上がって左の田口へ展開。
 田口は右前方へ鋭いパスを送ると、シュート性のボールを送り逆サイドの高木が狙いますが、枠の外。

 その後も岡山は元気のない印象で、うまく攻め込めず。
 ジェフがカウンターを狙う展開が続きますが、1-0で折り返します。

■一度は同点となるも相手に退場者も出て勝ち越し

 後半から岡山が運動量を増しジェフは少しずつ動きを落ちていきますが、53分にはジェフの攻撃。
 左サイドからのCK。
 高木が蹴るとニアで田口がうまくフリックして、横山が狙いますが枠の外。

 54分にもジェフのチャンス。
 ブローダーセンのキックミスから、右サイドで田中が末吉から奪って素早くクロス。
 小森が狙いますが、GKブローダーセンの正面。


 しかし、その直後のGKスローから岡山が同点ゴール。
 右サイドから中央へ繋いでいき、ルカオのポストから竹内が右前方へスルーパス。
 柳貴博が裏を取って折り返すと、岩渕が流し込んで1-1。

 ゴールが決まって、より前への勢いが高まっていった岡山ですが63分。
 横山に遅れてタックルにいったとして、田上が2枚目のイエローで来場。
 1人少なくなった岡山は65分、岩渕を下げて河野を投入し柳貴博を右CBに下げた5-3-2に。


 その直後のプレー。
 左サイドの日高からクロス。
 田中が折り返すと、小森がターンから1人をかわして勝ち越しゴール。

 その直後、岡山は早川を下げて木村を投入。
 70分、ジェフは高木を下げてドゥドゥを投入。
 73分、岡山は竹内、柳貴博を下げて、田中、齋藤を投入し4-3-2に。


 1人少なくなった岡山ですが、前への勢いは崩さず。
 逆にジェフは後半から運動量が落ちて、セカンドボール争いでも負けるシーンが目立つ流れとなっていました。
 78分、ジェフは小森、田中、小林を下げて、呉屋、岡庭、品田を投入。

 81分にはジェフの攻撃。
 中盤右からのFKを日高が担当。
 ニアで佐々木が触って、ドゥドゥが狙いますが、合わせきれず。


 83分には岡山のチャンス。
 右サイドに流れたルカオから早いクロス。
 田中が合わせますが、ゴールの右。

 87分、ジェフは横山に代えて林を投入。
 87分、笛が鳴った後に佐々木がボールを蹴ったと判定で2枚目のイエローをもらい、ジェフも1人退場に。 
 ジェフは高橋が絞ってCBに入りました。

 試合終盤はパワープレーで岡山が攻め込みます。
 95分には岡山の田中からの浮き球をルカオが狙いますが、GK藤田が飛び出し2-1で逃げ切りとなりました。

■相手の中盤のスペースを取ってジェフが優勢に進める試合

 この日もジェフは、4-1-2-3でビルドアップをスタート。
 それに対して前半の岡山は3-4-3のようなシステムで、前3枚によって4バックにプレスをかけていきました。 
 しかし、アンカー小林に対してのケアは少なく、遅れてボランチが前に出て対応するシーンが目立っていたと思います。

 けれども、遅れてアンカーに行く時点で前からのプレスははまり切ってないですし、プレスを掻い潜られた状況で1ボランチ状態になってしまうことになる上、岡山は最終ラインも深めでコンパクトに戦えていなかった印象です。
 そこをうまく田口や横山が取って、優勢に立ったのが前半途中からのジェフだったと思います。
 田口はうまく3トップ気味にプレスに行くシャドーの裏も取って、流れを作っていった印象です。


 岡山も徐々に守備を修正して、前半終盤はあまりプレスにはいかず。
 後半からはジェフのアンカーをシャドーが見る形を増やして、ジェフのビルドアップを止めていきました。
 ジェフも後半は前半ほど走れず運動量が落ちていってしまいましたし、セカンドボールも拾われて若干流れが悪くなっていったと思います。

 そこからの失点だったわけですが、相手に他場者も出てすぐに勝ち越し。
 先制した田口のシュートも簡単ではなかったと思いますが、小森のシュートセンスもやはりスペシャルでしたね。
 この日も小森に助けられた印象もあったと思います。


 やはり課題としては、良い流れで止めを刺しきれるか。
 そこが難しいところではありますが、相手も中盤がオープンな展開になると、ジェフ側も結果的に攻め込まれる場面が増える。
 失点シーンも前に潰しに行った裏を取られる形でしたし、少しずつ攻守に甘さも感じる試合だったと思います。

 とはいえ、田口のインサイドでの動きなどに可能性も感じましたし、あれだけ中盤が取れれば良いリズムで戦えることは分かった。
 それが分かったことが、また1つ収穫ではあったと思います。
 これらを積み重ねて、より深みのあるチームを作れるかが今後のテーマとなるのかもしれません。